見えない・見えにくい生活を便利にしてくれるいろいろなグッズ-日常生活用具の紹介
私が視力を失ったとき見えなくて使えるものは指で触る腕時計と点字を書く点字機と歩くときに必要な白い杖などしかありませんでした。
ところが今では社会の障碍者に対する考え方やパソコンの普及、誰もが使いやすい「ユニバーサルデザイン」の上から見えない人や見えにくい人のための便利なものがたくさんあります。
そのほとんどが品川区(自治体)での援助があります。ではどのようなものがあるか紹介してみることにします。
1.音声でお知らせしてくれる腕時計や置時計
視力があればパッと見て時間がわかりますが見えないと意外と大変です。
音声腕時計も最近はおしゃれになってきて設定も音声を頼りに合わせられます。
2.パソコンソフト
1980年ごろから見えなくても使えるパソコンが開発されてきたようですがそれはそれ専用のコンピューターでセットで百万円以上もしたと聞いています。
ウインドウズ98ごろから秋葉原で買ってきたパソコンに音声化ソフトをインストールすることでディスプレイが見えなくても音声を頼りにキーボードだけでパソコンを操作できるようになりました。
購入費用もそれでぐっと低くなったわけです。
その特殊な視覚障碍者用のパソコンソフトの助成を受けることができます。
これによって視覚障害は情報障碍者といわれる情報の取得を大幅に増やすことができるようになりました。
メールのやり取り、ネットニュースの閲覧、手紙を書いて印刷する。ネットでの買い物とその支払いなど様々です。
3.独自の録音再生機
昔はテープレコーダーに録音などをしていましたし
テープに音声朗読が録音されていた本を読んでいました。
ちょっと長い本では90分テープで10本も20本にもなっていてそのやり取りや保管なども大変でした。
しかし今ではデイジー形式というCDに最高50時間ほど録音できるものが開発されそれを再生する機会が何種類も発売されています。
その購入に対して区からの助成が受けられます。
またこれまではどんな本があるか点字と主観に電話して訪ねていましたが今は「サピエ図書館」というネット上の図書館を視覚障碍者は無料でそのサービスを受けられます。
それ専用の最盛期でサピエ図書館にアクセスして本のタイトルを検索できます。
文学、サスペンス、エッセイや週刊誌専門誌までどれぐらいのタイトルがあるかわからないほどの膨大な図書館です。
読みたいタイトルが見つかったらそれをダウンロードして自分の録音再生機に保存していつでもゆっくり読むことができます。
因みにこれらの本はボランティアの方々が朗読したもののほかにテキスト化されたものが音声に変換されているものです。
4.音声体重計、音声体温計 音声血圧計
日常で健康管理にかかせないこれらのものも助成の対象です。
5.IHクッキングヒーター
ガスコンロに代わってIHで調理する音声ガイドつきのコンロです。
見えなくても安全にお料理ができるようになります。
6.文書読み上げ装置
見えにくい弱視の方の拡大読書器。これは設置型から携帯型までさまざまな種類があります。
7.文書読み取り装置
見えない人が書類や手紙を専用の装置にスキャンさせて何が書いてあるかを音声で読み上げてくれるものです。
これもさまざまな種類があります。
8.その他の用具と参考資料
ざっとですが主なものを紹介しましたが、他にも使いやすい財布や調味料入れ特殊なシールを貼ってタッチ専用のペンのようなものでタッチしながら自分の声で録音しておくと後でタッチするだけで再生されるものなど様々なグッズがあります。
グッズに対する助成のご紹介
さてこの自治体からの助成を「日常生活用具支援給付事業」といいます。
これは品川区の障害支援課に申請して購入したい品目の見積もりとカタログを申請書と共に提出して助成が受けられます。
品川区福祉部障害者支援課の情報
所在地 | 〒140-8715 東京都品川区広町2-1-36 本庁舎3階 |
---|---|
交通案内 | JR線・東急線・りんかい線大井町駅徒歩8分 東急大井町線下神明駅徒歩5分 |
窓口受付時間 | 月曜日から金曜日の午前8時30分~午後5時 |
電話番号 | 03-5742-6707(障害福祉係) |
ホームページ | こちらのページをご覧ください |
どうぞ少しでも快適な生活を手に入れてください。